溺愛セレーネ

シチュエーションCDや乙女ゲーについてぽそぽそ呟きます

向き合って

さてさて。

件の騒動から3日間の生配信を経て。

その間に自分の感情ともしっかり向き合ってみて。

前のエントリを読み返してみたりもして。

いろいろと考えました。

 

前回は本当にただ気持ちとか頭の中に浮かんだことをとにかく言語化したくて書き殴ったという表現が一番正しいんですけど、おかげで書きたいと思っていたことが抜けてたり、他にも考えられる可能性について考慮せずに話を進めていたり、結局私が何に対して怒っているのか明確になっていないことが分かったり、いろいろと読みづらい内容だったなぁ、と猛省しています。

 

まぁ語彙力はないので、結局未熟な文章ですが、読んでくださっている方がいるならば、もう少し私の気持ちの整理にお付き合いください。

たぶん今回は前回以上に脳内丸裸です。そして長いです。くどいです。

 

まず、私が結局何に対してこんなに怒っていたのか。

私自身もこれが一番謎だったので、これは常に考えていました。

 

仕事終わりに、いつもと様子の違う私に気付いた同僚にこうでね、ああでね、と怒りながら説明していたら、

「楽しそうですね」と言われまして。

言われた瞬間、はぁぁぁぁぁぁ!?と、余計イラっとしたんですけど、その言葉がすごく引っかかっていて。

同僚は「それだけのパワーを他人にぶつけられるのはすごい、楽しそう」と続けました。

 

勿論楽しいわけないんですけどね。

こちとら怒りの真っ最中ですから。

 

じゃあ、なぜ同僚が「楽しそう」と感じるほどの熱量で私は怒ってるのか。

人はどんな時に怒るのか。どんなときにこれほどのリソースをさくのか。

つまり結局、私は彼が大好きだったわけです。

大好きだから怒る。

大好きだからこれだけ怒り狂っている。

なるほど、ひとつ腑に落ちた。

 

じゃあ、この大好きの種類は何なのか。

異性として好きだと思ったから今回の内容に怒っているのか。

いや、絶対リア恋とかじゃないんだよなー!!ということで、自分自身の感情ひとつひとつに、問いかけてみました。

今回はじめて文字に起こしますけど、何かあるとき、もやもやしたとき、私いつもこれを行っています。

他の人がどんな風に自分の心と向き合ってるのか分からないけど、今回はこの問答を何度も何度も繰り返したおかげで、何もしてなくても疲労困憊でした。考えることって体力使うね。

 

結婚していたことに対して怒ってるのか?―いや怒っていない。

結婚を発表していなかったことに怒っているのか?―怒りよりも悲しみ。

悲しいのはなぜか?―彼に「結婚を発表したらファンを辞められるかもしれない」と想定されていたかもしれないこと、彼に「もう自分が結婚発表をしても、祝福してくれるファンの方が多いだろう」と思わせてあげられなかったこと、以上2点の可能性が非常に高く、事実、公表されるまでに2年の月日があり、時間差を設けるにしては間が空きすぎていた為、今回の件がなければ知る可能性が低かったこと。

起きたほかの出来事について怒っているのか?―イベント後打ち上げ前というタイミングには怒りを覚える。妻帯者という立場であるにも関わらず、他の方と不適切な関係があるのは、人としてもっての外だと思う。相手の女性の方がどういった素性の方であっても、それは認められないと思う。しかし、この件に関して非難できるのは奥さんのみなので、私個人的には受け入れられることではないけど、私の裁量で「赦す・赦さない」というようなことではないと思う。

じゃあ何に怒っているのか?―今回の件で分かった事実から見えた、彼の過去の言動の矛盾や無礼、不要な煽り。

なぜそれに怒っているのか?―彼が自分の言葉に責任を持っていなかったことが分かったから。言葉を扱うお仕事をしていて、なおかつ自分の発言が他の人に影響を与えることを自覚していながらも、その影響力を考慮していなかったこと。

 

ここまできて、やっと、私は私が何に対して怒っていて、何に対して悲しかったのかがわかりました。

もしかしたら、外から見ていたらすぐわかってたよ、って人もいるのかもしれないけど。渦の中にいたら、答えから遠ざかってしまったりするものです。

 

そして、大事にしたいと言っていた「嫌いになりたくない」という感情と、希望だと思えた「こんなところ、見たくない」という感情について。

 

なぜ嫌いになりたくないのか?―わからない。

彼にかけたお金や時間、労力が無駄になるから?―その気持ちがないわけじゃない。あと、彼のキャラクターのグッズやサインが無い今の私の部屋は、何かが足りない気がする。

彼の演じたキャラクターを今見ることができるか?―彼本人の声・姿はクリア。乙女ゲー、シチュCDは今絶対に聞きたくない。他作品も今は避けたい。

なぜ避けたいのか?―好きだったものを嫌いになりたくない。キャラクターに非は無く、彼の演技・声自体が好きで、なおかつキャラクターへの向き合い方に対してのアラを探したくない。今のもやもやした自分であれば、きっとアラさがしをしてしまうので、今はまだそのときではない。時間を空けるべき。

何がアラなのか?―アニメ化されたものや、長期シリーズの作品であれば、接する機会が多い分、役への理解度が深まっていると思う。しかし、私が好きで聴く頻度の高いものは、向き合う時間の短いシチュエーションCDや、乙女ゲームのキャラクターのため、彼の中で記憶から消えているのでは、と考えてしまうこと。向き合う時間の違いを、役への向き合い方の違いと捉えたくない。現状の正しい判断ができない状態の私は短絡的にそう感じてまた怒り出しそう・悲しみ出しそうで面倒くさいので、控えた方がいい。でも、某シチュエーションCDのフリートークはエンドレスリピートで本人に聞かせたいですね。本当に過去の発言に責任を持っていてほしい。掘り起こされるんだから。わかってるだろうに。

 

なぜ「こんなところ、見たくない」と思ったのか?―あの生配信初日の態度は最悪だったと思う。今日の配信で”自暴自棄”と言っていたけど、まさにそれで、本当に出したコメントの内容と態度の違いに腹が立ったし、MCの方にも失礼だし、見守っていた会場のファンにも、配信で見ていたファンにも失礼だし。

落ち込んだり、笑顔になれないのはわかります。でも、私が見たかったのは、コメント通り仕事で挽回しようと努力してくれる姿だったので、出演時間丸ごとあの状態だったのは本当に残念で仕方なかった。まだ空元気の方がマシと思ってしまった。

ブログのタグも同様。こっちがみんな自分の気持ちと向き合って、冷静に受け止めようとしているときに何その言葉!信頼回復っていう言葉は!?と。

要は「頑張っているところ」が見たかった。

 

 

ここまで来て、この気持ちに似たものって何だろう?って考えたんですが、家族とか友達に思う感情に近いのでは?と、いうところへ落ち着きました。

家族や友達が、今回と同じようなことを起こしたとき、どうする?―めっちゃ怒る。めちゃくちゃ怒る。失望する。

嫌いになる?―ならない。

今、彼に起きてることを見た自分はどういう状態?―めっちゃ怒ってる。かなり怒ってる。減滅した。

嫌いになる?―なりたくない。なれない。

 

私はただ応援しているだけの赤の他人なので、家族みたいに思っていますとか、友達のような感覚です、とはちょっと違うんですけど、でも極めて近い。

家族・友達とは別の種類の、でも同列の大切な存在。それが私の中での彼への距離感だったんだな、と分かりました。もちろん一方通行。彼から一対一で同じくらい大切にされたいとは微塵も思いませんが、「ファン」という括りに入れてもらえたのなら、「ファンを大切に思う彼」であってほしい。

 

そこまで考えが前進したので、じゃあこれは推し変だとか、この場を去るとか、グッズ全撤去とか、そういうのとは違うな、と己の進む道が若干見えてきました。

 

じゃあ、私はどうしたいの?

 

ここで思考はストップ。

どうするかは、3日目の配信を見てから決める。

 

2日目も3日目も、初日と同じような醜態を晒すようならば、いくら嫌いになりたくないと言っていても、なんの擁護もできないし、希望も見いだせない。

 

そして迎えた2日目。

冒頭での謝罪。いつも通りの自分として振る舞うことへのコメント。

仕事に向き合おうとしている意識にとりあえず一安心しました。

本当に、共演者さん、共演者さんのファンの皆さん、スタッフの皆さんのフォロー・やさしさに感謝するとともに、ご迷惑をおかけしていることにただただ申し訳なかったです。

だけど、初日のあの状態よりずっといい。

 

そして3日目。

共演者さんは絶対にファンの気持ちを蔑ろにしない、という絶対的な信頼がありましたし、スタッフの皆さんのやさしさや理性的に組み立ててくださることも知っています。なので、変な振り方は絶対にしないと思っていました。

ずっと一緒にやってきたメンバーだからこそ、彼がどういう状態になるのか考えると、不安感で胸がぎゅーっとしました。お花畑ではないので、「大丈夫かな?」とかそういうぎゅーっとしましたではないですけど。

冒頭で一人でお話をして、そのあと、いつも通りの並びでスタートしましたが。

 

共演者さんが殴ってくれて、すっっっっっごくスッキリしました。

 

言いたいこと全部言ってくれて。共演者さんはいつもなにかあるときに、一番言ってほしいことを言ってくれていると思っています。いつも感謝の気持ちでいっぱいでしたし、あたたかさ、的確な言葉で声をかけている姿に、毎回救っていただいていました。

今回も例に漏れず、共演者さんのやさしさ、頭の良さにただただ尊敬と感謝でいっぱいになりました。

 

共演者さんも、同じく言葉を扱うお仕事の方。言葉の重みを知っている方。

そんな方が、何も発さずにただ殴る。

 

あの拳と同じ気持ちだった人が、私含めてたくさんいるだろうな、って。

そのあとの言葉も、本当に言いたかったこと全部入ってて。ぶつけたかった気持ち全部入ってて。

 

そして空気を切り替えてくれて、いつも通りの配信にしてくれて。

だけどちゃんとふざけてくれて。

やっと、彼の言葉で笑えました。彼の口から信じられる言葉が聞けた気がしました。

お仕事を、エンターテイメントをしている姿を見ることができました。

 

手放しで無責任に褒めちぎるようなファンにはもうなれないけど。

今回のことをどこかでネタにしたら阿修羅のごとく怒り狂ってやろうと思ってるけど。

それでも、彼が頑張りながら、信頼を取り戻していく姿を見ていたいと思いました。

すぐに手を差し伸べるんじゃなくって、同じ方向を向きながら。同じくらいの速度で。

そうして一緒に歩ける距離で応援できたらいいな、と思いました。

 

それが、私がここ数日で見つけた現状の答えです。

 

ファンを辞める!とか、そういう風に声高らかに言えない時点で最大の甘やかししてる気もしますが、ぜっっっっっったい甘やかさないぞ!!

かと言って、面倒なオタクにもなりたくないので(現状めちゃくちゃ面倒なオタクですけど)、わざわざ面倒くさく注文つけたりだとか、揚げ足とったりとか、駄々をこねたりもしたくないです。

 

彼が新しいことを始めるならば「よっしゃやったれ!」と背中を叩きたいし、良くないことがあったのなら、「次はこうしようぜ!」と提案できる人になりたい。

今までみたいに、耳障りのいいことだけを並べて、他は伏せるようなことはしてはいけないな、と思いました。

 

私が彼に影響を与えるなんてことはありえないし、そう思うことも大変おこがましいし、そんな影響力も持ち合わせていませんが。

新しいスタートを切る彼に見合う応援の仕方をしたい、と思った次第です。

 

他の役者さんや、そのファンのみなさん、関係者の方々から見ても、気持ちよくお仕事をしてもらえる人だと思ってほしい。

 

私に出来ることは、それぐらいだと思いました。

個で力になれることはあまりありませんが。

「ファン」という括りに入れてもらえるならば、外野から見て、邪魔にならないよう、少しでも気持ちのいい存在でいたい。

そう思えるところまで、怒りや悲しみを昇華できました。

 

 

ここまで読んでくださった方がいらっしゃったら、不快な言葉や考え方もあったんじゃないかと思います。申し訳ないです。

私は憔悴している彼を見ても、「今はそういう時」と思いましたし、かわいそうだとか、心配だとは思いませんでした。

この状態から復活出来ないようだったら、見限ってやる、という感情も確かにありました。

そんな自分が、酷く冷たい人間にも思えましたし、自分中心で相手を慮っていないんじゃないかとも思いました。じゃあお前は相手のことそれだけ言えるほどの立場なのかよ、と自分で自分に何度も問いかけました。

 

私は別に特別な存在ではないですが、私の物語中では、私は主人公です。主人公様です。めちゃくちゃ特別な存在です。

このことを忘れてしまっては、私は自分を守れなくなります。

傍目から見て、私にはそんなに価値はない。世の中を動かすような大きな力もないし、特別出来た人間なわけでもない。

だけど、私の物語の中では主人公をやらせてもらっているので、ちょっと脳内でくらいでかい口を叩かせてもらいましょう。

 

オタクをしていると、いろいろな問題に直面するたびに、自分自身へ、こんなに騒ぐこと?たかだか応援している芸能人のことでしょ?と思うこともあります。

でも、私の物語の主人公である私が大好きな人が、間違ったことをして、大ピンチに陥って。これは私の物語的には大問題です。めちゃくちゃ大きなイベントです。

それについてあれこれ悩んだり、挫けたり、新しい話数へ続けさせるのは、主人公である私の仕事です。私が悩まなくてどうする。私がこのイベントを乗り越えなきゃどうする。

だから今回も、私は大いに悩み、考え、騒ぎました。

 

私の物語はまだ途中で、未熟な物語です。だから、伏線の張り方もめちゃくちゃだし、未だに人生の中で回収できていない伏線もたくさんあるし、ハッピーエンドを迎えられるような起承転結にはなっていないし。

これを読んでくださっている方は、フォロワーさんがほとんどだと思います。

タイムライン上にいてくれて、何かあったときにリプを飛ばしてくれて。

そうして関わってくださった皆さんも、私の物語の中の大切な登場人物です。

そんな大切な登場人物である皆さんに、私のモノローグを聞いていただける場所がブログだと思っています。

キャラクターごとにアナザーストーリーがあるように、みなさんもまた、自分自身の物語の主人公だと思っています。だから、みなさんの物語での主人公のモノローグは、また私と違うものだとも思います。

考え方が違うかもしれません。相容れない内容かもしれません。

自分で文章にしながら、なんて自分勝手なんだ、と思いました。

ご自身の物語の中から、私の出番を無くしたい!と思う方もいるかもしれません。

同じ考え方や、共感できるところを見つけてくださった方もいるかもしれません。

物語を描くのはあなた自身です。これから私の出番がどれくらいあるかはわかりません。それくらい、私の中では決意を持って書いたものです。

いままで、あなたの物語に、私の出番を設けてくれて、ありがとうございました。

もしまだ私に出番があるのなら、どうか、読んでくださったあなたの物語を、楽しくできる存在になれますように。

 

 

最後に。

今回の一連の出来事で、唯一私が喜べたことが、彼が選んだ方が、とても素敵な方だったことです。

彼女の気持ちは彼女にしか分からないけれど、私的には最善の対応をしてくださっているんじゃないかと思っています。

元々、バラエティ番組で拝見していて、かわいらしくて、気持ちのいい方だな、と思っていたので好印象の方ではあったのですが。

今回、それ以上にとても冷静な判断と、周囲の方への気配り、そして何よりも、彼を本当に支えていることを教えていただき、とても尊敬できる方だと思いました。

彼女のお仕事柄、そういった判断は得意なのかもしれませんが、同じ女性として、とてもかっこいいな、と新たな魅力を発見した次第です。

今回、彼女の存在や言葉で、私はどれほど救われたか。

受け入れるのに時間がかかる方もいらっしゃるとは思いますが、私は、もし彼女になにかピンチがあれば、私は彼女と彼女を応援している皆さんに、すぐに手を差し伸べられればいいな、と思っています。

そうできるほどの器量と懐の深さを身に着けられるよう、精進したいと思います!